「新ホテル宿泊、ちょっとだけ体験記」

  • 2020.09.30 Wednesday
  • 01:20


 

 

私たちが冠婚葬祭で六曜を意識するように、

大きな事業の初日には、必ずや縁起の良い吉日の日取りが選ばれているはず……、

 

そう考え、吉のご縁にあやかりたく、

9月28日「新規開業初日」のホテルに宿泊してみました!

 

 

 

 

 

 

「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」、

河原町駅から徒歩1分ですが、面しているのは河原町通ではなく「寺町通」です。

 

「多聞山鐙籠堂 浄教寺」さんは、平清盛の長男 平重盛を開基とし、創建から800年以上になる古刹です。

豊臣秀吉による洛中寺院整理で五条東洞院から移転して以来、現在と変わらぬ場所で歴史を重ね、解体する前の本堂は190年前の古建築だったとのこと。

 

 

 

 

 

 

解体された浄教寺さんの貴重な古材は、黒と白が基調のインテリアデザインに組み込まれ、ホテル内部を装飾しています。今後は温度も光も管理された屋内保存ですから、安心です。

 

でも、本来あった場所から下ろされた木材が刻まれ、障壁画なども画題が不明なほどに切り取られ、雰囲気を飾る素材となっているのは…ちょっとだけ痛々しくも感じてしまいます。…が、それは浄教寺さんと檀家さんの葛藤を経て、きっと多くの専門家が救済と再生の知恵を出し合った最善の策に違いありません。

 

 

お寺に限らず、歴史ある建造物を保存し維持していくのは大変なことだとよく聞きます。

建物の安全性、耐震性能が厳しく問われる時代に、修繕のための資金不足、後継者不足、伝統を守ることと観光事業とはどう折り合いをつけて行くのか、どこでも悩ましい問題です。

 

そのためこの浄教寺さんの「寺院併設型ホテル」という初めての試みは 以前から大きな話題となっていましたが、京都のまち全体が息を詰めて見守り、その成り行きに注目しているのだと思います。

 

 


 

 

 

 

 

 

このホテルに宿泊するのは、京都の文化や歴史に高い関心を持つ方が多いと思いますが、

真新しい本堂と寺宝の数々を間近で拝見でき、その敷地内で開業初日の夜を過ごすことは、京都に住まう私にとっても特別な体験でした。スタッフさんたちも程よい緊張の表情で、生き生きと業務をこなしておられました。

 

あれほど見事なお祝いの胡蝶蘭の大鉢が数え切れないほどに立ち並ぶのは、きっと関わる方々の期待の大きさの表れです。

 伝わった場所で存続することを選択した浄教寺さんと、

 乱立するホテルの競争で生き残りをかける側と、

 伝統文化を身近に感じ体験したい利用客と、

求めるものが一致した素晴らしいモデルケースなのだと思います。

 

 

 

 

 

 

しかしふと、昨年までは「観光公害」とまで言われるほど京都は混雑し、混乱し疲弊していたことも思い出されます。

ホテルのロビーから本堂の様子がわかる窓がありますが、朝のお勤め参加は事前申し込み定員制、拝観も決められたわずかな時間にだけ許され、ホテルからいったん外に出て、あらためてお寺の門から本堂に向かう運びです。

いつも自由に行き来ができるわけではないのは、混雑した場合に備える防犯の面と、信仰の部分を守ろうとするお寺の意思のように思えました。

 

 

いずれ訪日外国人旅行客が戻って来てくれた時に、次の京都は、どのような対応ができるのでしょう。

今年は感染症のおかげで日本人が日本を見直す動きとなりましたが、今後のことはまだまだ手探りの大変な世の中です。

 

 

 

 

 

 

とりあえず、(唐突に〜)

当店は元日以外は年中無休です。

季節の品々を取り揃えて、

今日も明日も、皆様のお越しをお待ちいたしております。

 

 

 

寺と「共存」ホテルが京都で開業へ 1階に本堂とロビー、上階は客室 全国でも珍しく

京都新聞(2020年9月17日)

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/359450

 

 

 

「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」公式HP

https://www.gardenhotels.co.jp/kyoto-kawaramachi-jokyoji/

 

 

 

 

 



 

 

 

    

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【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

 

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