雛祭り

  • 2024.03.02 Saturday
  • 19:56

 

京都は今日も、真冬に戻ったかのような寒い1日でした。

時折、雪が強風に舞いました。

でも、博物館の中は快適です。

 

今日は、京都国立博物館『雛まつりと人形』の展示を見に行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日のお目当ては、林直樹先生の「土曜講座」の聴講でした。

 

「人形」のことなら林先生、という研究の第一人者、

テレビの「なんでも鑑定団」の鑑定士としてもご活躍です。

 

展示室の中央の大きな「古今雛」は江戸時代の「二代原舟月」の傑作で、

2012年に岐阜県で発見された貴重な一式。

林先生は、

200年経過しているとは思えない、奇跡的に良い保存状態の9体が、

飛騨地方の名家の蔵のヒノキの箱から出てきた時の感動を話してくださいました。

 

「享保雛」「古今雛」、京都の「町雛」、その名の歴史など、

終始とても興味深いお話でした。

 

 

「土曜講座」は、入館料のみで聴講できます。

学芸員さんや研究者の方々から興味深い話を聞いた後に、

もう一度、展示室に戻ると、見る目が変わってとても楽しいのです。

 

 

 

 

博物館の正門を出て、七条通を向かいに渡ると、

「養源院」と「法住寺」の山門が並んでいます。

 

奥の「法住寺」さんの「つり雛展」も見せていただきました。

 

 

 

 

こちらは、俵屋宗達の杉戸絵でも有名な「養源院」。

 

 

養源院よりも奥が、「法住寺」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お庭の梅の花が満開でした。

 

 

「源平咲き」の梅も満開でした。

 

1本の梅の木に赤と白の花が咲くことを「源平咲き」といいますが、

源氏と平氏の戦いのとき、

源氏が白い旗を、平氏が赤い旗を用いたことが由来だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

法住寺さんには、お裁縫が得意な女性が代々続いて、

たくさんお人形を作り守っておられるようです。

 

 

帰りには、

素通りできず、またもや「三十三間堂」へ。

 

明日、3月3日は「春桃会」。

お堂が無料公開され、特別なお守りも授与されます。

 

昔はこの日、瀬戸内寂聴さんの「青空説法」を、

お庭で聞くことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

t

 

 

気温の変化が大きいので、

 

服装の調整にお気をつけください。

 

 

京都散策のあとには、ぜひ、

 

かつらぎのお店へのお立ち寄りをお待ちいたしております。

 

 

こちらは、かつらぎのお店で人気の「絵屏風」です。

 

お雛様の背景に立てて飾るのも華やかです。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 

 

 

太秦「広隆寺」へ

  • 2024.02.20 Tuesday
  • 19:01

 

日中の明るい時間がいっそう長くなりました。

 

梅や桜や菜の花や、「花粉」の話題も飛び交い、

 

いよいよ京都にも春が訪れたようです。

 

 

 

大宮からちょっと嵐電に乗って、太秦方面に出かけてみました。

 

「太秦」は、住んでいるものには馴染みの地名ですが、

 

「うずまさ」とは京都の難読地名の一つで、

 

京都検定の試験にもよく出題されています。

 

 

 

 

嵐電の「太秦駅」を降りると、

 

三条通を挟んで、大きな木造建築が目の前に迫ります。

 

「太秦広隆寺(廣隆寺)」の山門(楼門)です。

 

 

 

 

この山門を前に嵐電の車両が走る風景は、

 

いかにも京都らしい撮影スポットでもあります。

 

 

 

 

山門から中は、

 

美しく手入れされた寺庭が広々と見通せます。

 

修学旅行のシーズンには大変な賑わいですが、

 

時期を外すと、

 

こんなにも、のんびり穏やかな時間を過ごすことができます。

 

 

 

 

ほぼ貸切状態の「講堂(赤堂)」に上がらせていただきました。

 

 

 

 

書体好き、なので、

 

古い書体の看板は見飽きることがありません。

 

 

奉納された古い時代の、その人々の願いごとはどんなものだったのか、

 

想像を膨らませながら見上げました。

 

 

 

 

 

 

あら、何か廊下に貼り紙が、と思ったら、

 

建物の保護のための注意書きでした。

 

 

 

 

 

講堂(赤堂)は重要文化財。

 

「永万元年(1165)の再建で、京洛最古の建物」と説明にあります。

 

再建から数えても、860年を経過する建物・・・、

 

維持されていることが奇跡のようです。

 

内部に祀られている阿弥陀如来像は国宝だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

国宝と言えば、

 

我が国の「国宝指定の第一号」であまりに有名な「弥勒菩薩 半跏思惟像」は、

 

ここ広隆寺の「新霊宝殿」で拝見できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京都は、この数日で急に気温が上がって、

 

「梅」の花が早くも満開のところもあるようです。

 

京都の梅まつりは 2月下旬から3月のところが多いので、

 

だいぶ、今年は早いようです。

 

自然のことですから仕方ないのですが、

 

観光業やお祭りの関係者は、ちょっと慌ててしまいますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも、あたたかい季節になると、

 

気持ちも晴れやかに、体も動きやすいと感じます。

 

 

 

京都散策のあとには、ぜひ、

 

かつらぎのお店にもお立ち寄り、お買い物をお楽しみください。 

 

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 

 

節分祭(2024)

  • 2024.02.08 Thursday
  • 15:01

 

 

今年(2024)の節分は、2月3日でした。

 

京都の各所で、節分祭が行われました。

 

吉田山でも八坂神社でもないところ、今年巡ったところを記録します。

 

 

 

 

 

午前中、出町方面からスタート。

 

豆餅の「ふたば」さんの行列が、この日はちょっと短く見えたので並びました。

 

節分に売り出される「福豆大福」というのをいただきました。

 

 

 

 

 

よく晴れていたので気持ちよく歩いて「梨木神社」へ。

 

こちらは 9月の萩まつり神事が、よく知られています。

 

 

京の三名水のひとつ「染井の水」、

 

1000年以上も前から使われていたと考えられています。

 

お水汲みに来る方の、後に続いていただきました。

 

 

 

 

 

 

梨木神社のすぐ東側が、「廬山寺」です。

 

今年の大河ドラマ『光る君へ』の効果もあって、大変な混雑が予想されたので、

 

「鬼法楽」の時間を避けてお参りしました。

 

 

 

 

 

有名な「鬼法楽(通称・鬼おどり)」、

 

過去には、しんしんと降る雪の中で見守ったこともありましたが、

 

「準備中」の様子もなかなか興味深いものです。

 

 

3体の鬼たちが、本堂から出て、踊り、練り歩く、紅白の「橋」。

 

 

 

出番に備えて、休憩中の鬼たち・・・。

 

 

この日限定のお札やお守りや御朱印など。

 

早い時間に行くと、行列もなくスムーズです。

 

 

かわいい福豆をいただきました。

 

モダンなデザインですが、もう40年は変わらず同じだそうです。

 

「紅白の2粒を食べると6年の寿命が延びる」と説明にありました。

 

 

 

 

 

 

 

廬山寺をでて、すぐお隣りが清浄華院。

 

こちらの「涅槃会」の絵ときに参列させていただきました。

 

 

 

 

 

 

清浄華院から、京都御所を歩いて抜けると「相国寺」です。

 

こちらの承天閣美術館は、好きでよく行きます。

 

本日は、相国寺塔頭の「慈雲院」さんの特別公開へ。

 

 

「相国寺塔頭 慈雲院」

 

「京の冬の旅」特別公開、「初公開」でした。

 

 

 

 

 

 

地下鉄で移動して、四条大宮へ。

 

壬生寺の手前の「梛神社」。

 

 

 

まるでお正月の初詣でのような賑わい・・・

 

でも節分は、旧暦のお正月ですね。

 

 

 

 

梛神社から壬生寺の参道まで、屋台がびっしり並んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

筆と墨で、家族の名前と年齢を書いて奉納します。

 

これが、春の壬生狂言の演目中に、舞台から落として見事に割られるのです。

 

 

 

 

駆け足で、欲張って回った節分祭の1日でした。

 

たくさん用意していたつもりのお賽銭用の小銭が、すっかりなくなっていました。

 

 

 

あらためて、みなさま、無事に過ごせる一年でありますように。

 

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 

 

 

宝ヶ池「国立京都国際会館」

  • 2024.01.13 Saturday
  • 17:20

 

宝ヶ池方面に出かける機会があり、「国際会館」を見学しました。

 

あいにくの曇天で、

地下鉄の終点「国際会館」駅から連絡通路を進むと、街なかよりもかなり気温が低いと感じました。

 

 

「国立京都国際会館」は、1966年5月、比叡山の麓に開設された、日本で最初の国立国際会議施設です。

 

 

1997年 京都議定書を採択した「地球温暖化防止京都会議」が行われた場所として、よく記憶されています。

 


会議場、展示施設、多目的施設からなる施設の設計は、

 

東大名誉教授であった建築家の大谷幸夫氏(1924-2013)によるもの。

 

 

斜めの壁や柱は、日本古来の合掌造りと現代建築様式が融合したデザインで、

 

時代を経て今日、さらに風格を増した重厚な存在感です。

 

 

 

 

 

 

置かれているのは、インテリアデザイナー 剣持 勇 氏(1912-1971)の椅子。

 

剣持氏は、日本の伝統を「ジャパニーズ・モダン」として再生して世界に知らしめた、近代インテリアデザインの先駆者です。

 

 

 

こちらのカフェの営業日は、公式ホームページのカレンダーで確認できます。

 

人々がくつろいで談笑する姿が見えるような、とても居心地の良さそうな空間です。

 

 

 

 

 

カフェから出て、外の日本庭園を散策しました。

 

空と、山と木々の緑と、宝ヶ池と、

 

広く自然と隣り合わせの、余分な飾り気のない、清浄な印象の日本庭園でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

手入れの行き届いた梅の古木が、たくさんありました。

 

花開くのは、もう少し先でしょうか。

 

 

 

こちらは 2018年に増築された「ニューホール」。植えられた桜もまだ若木のようです。

 

 

 

 

梅が花開いて、桜も満開のころ、

 

たくさんの人が笑顔で集って賑わうことでしょう。

 

 

 

どうか被災地にも、早く暖かな春が訪れますように。

 

 

 

 

 

 

国立京都国際会議場 ホームページ

https://www.icckyoto.or.jp/

 

 

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 

長岡京「勝竜寺城跡」へ

  • 2024.01.06 Saturday
  • 17:00

 

2024年(令和6年)、新年が明けました。

 

まずは、能登半島地震に伴う災害で被災されたみなさまへ、

 

心よりお見舞い申し上げます。

 

一日も早く平穏な生活に戻られますよう祈念いたしております。

 

 

 

 

元日からの心痛む報道に接し、空模様までも曇りがちですが、

 

今年の干支は「辰」ということで、

 

京都の「龍」にまつわる寺社や名所が話題となっています。

 

 

そのひとつ「勝竜寺城」を目指して、京都の南西、長岡京へ行ってきました。

 

 

長岡京は、桓武天皇が延暦3年(784年)に平城京から移して造営し、

 

延暦13年(794年)に平安京に遷都されるまでの10年間、機能しました。

 

 

そして昌泰4年(901年)に菅原道真が大宰府へ左遷された時、

 

長岡に立ち寄り京都との別れを惜しんだのが創建の由来となる「長岡天満宮」、

 

こちらにもお参りしました。

 

 

寛永15年(1638)八条宮智忠親王によって築造された「八条ヶ池」

 

 

長岡天満宮(本殿は昭和16年に平安神宮から移築されたもの)

 

長岡京近辺は、「京たけのこ」の産地としても有名ですが、

 

町中でも竹素材を上手に活用されているのをよく見かけました。

 

 

 

 

 

長岡天神からは阪急とJRの線路を越えて徒歩で20分くらい、

 

「勝竜寺城址」は公園として美しく整備されています。

 

信長の安土城よりも早く「天守」を造ったと言われる細川藤孝、

 

明智光秀の娘・玉(ガラシャ)は細川忠興に嫁ぎ、

 

この勝竜寺城で新婚時代を過ごしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園内には、人物の背景をパネル展示や映像で学べる無料の展示室がありました。

 

歴史や城郭のファンはもちろん、

 

桜やつつじの季節にも、さぞ多くの人で賑わうことでしょう。

 

 

 

 

 

 

勝竜寺公園から徒歩5分ほどの「勝龍寺」、

 

弘法大師空海の開基という、長い歴史の真言宗のお寺です。

 

「龍」にあやかった、特別な御朱印を求める人が列を作っておりました。

 

 

 

 

 

この時期の京都は観光客が少な目で、少しのんびりとしています。

 

どうかみなさま、穏やかな春を迎えられますように。

 

 

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 

 

京都市京セラ美術館「竹内栖鳳展」へ

  • 2023.11.26 Sunday
  • 16:00

 

京都市京セラ美術館にて 12月3日まで開催の、

「竹内栖鳳展」に行ってきました。

 

 

かつらぎのお店を出て、三条大橋はすぐ近く。

 

みぞれまじりの冷たい雨が降ってきて、

「弥次さんと喜多さん」もとても寒そうです。

 

 

三条大橋は、南側の橋桁は改修を終え、

白木の姿になりました。 

 

 

 

 

三条大橋東側の銅像「高山彦九郎像」。


群馬出身の高山彦九郎は江戸期の勤皇思想家で、

全国を遊説して多くの若者に影響を与えました。

 

京都に入る時には、京都御所に向かって伏して礼拝した、とされる姿をかたどり、

1928年に作られた銅像です。

 

 

白川沿いを歩く頃には、

雨はすっかり上がりました。

 

観光の方に道をたずねられて一緒に歩いていくと、

ほどなく平安神宮の大鳥居が見えてきました。

高さ24m、幅18m、昭和4年竣工の国登録有形文化財です。 

 

 

 

 

平安神宮大鳥居の横が「京都市京セラ美術館」です。

 

前身の京都市美術館の開館は昭和8年(1933年)、

現存する公立美術館としては最も古く、

和洋折衷の特徴的な建築様式を生かしながら、

2020年に「京セラ」と名前が付いてリニューアルオープンされました。

 

京都ゆかりの作品を多く所蔵し、

また地元の学校や団体が主催する展覧会も開催されて、

今も昔も市民に親しまれている美術館です。

 

 

 

お目当ての「竹内栖鳳展」。

 

「京都市美術館 開館90周年記念展」として、

130点もの作品で栖鳳の生涯を順に追って見ていく、大規模な回顧展でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

この展覧会も、

写真撮影が許される作品がいくつかありました。

 

こちらは、重要文化財『絵になる最初』という作品。

 

並んだ下絵からは、どんな細部もおろそかにせず、

執着的に推敲を重ねたあとがよくわかりました。

 

この女性の着物の柄が「栖鳳絣」と呼ばれて人気となり、

高島屋から実際に発売になったという、着物と帯の参考出品もありました。

 

 

 

 

栖鳳は、狩野派、円山派、大和絵を学び、

雪舟や鳥獣戯画や、同世代の藤田嗣治の作品まで模写をして学び、

海外へのスケッチ旅行も何度も行って創作の収穫を得て、

帰国すると、従来の日本画界の常識をさまざまに打ち破って変えたそうです。

 

まさに、

展覧会のサブタイトル、

「破壊と創生のエネルギー」、

そのままの印象です。

 

 

 

こちらの撮影可能な作品は、

『雄風』の作品と下絵です。

 

空気まで感じるような絵の具のタッチも瑞々しく、

瞬間をさらっと描いている作品のようでいて、

実は下絵を見ると、

表情や毛並みの位置まで、ゴリゴリに苦労して考えに考えて設計したことがわかります。

 

 

会場を何周かしてから見に行くと、

作品を独り占めで鑑賞できるひとときがありました。

 

 

 

 

 

 

京セラ美術館は、

内部のいたるところ、古いものと現代のものと、

上手に生かされて居心地の良い空間となっています。

 

カフェはさすがに待機列が長いものの、

館内フリーで入れるエリアも多く、

座れる場所も工夫されて、

若い人から高齢者まで思い思いに過ごせて、ほんとうに良い美術館です。

 

 

 

 

こちらは、私の記憶にも残っている、お手洗い。

だいぶ昔、たしか友人のご主人の絵画展を見にきたときに使いました。

今はもうこの世を去ってしまった彼女の、笑顔が不意に浮かびました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京都は、紅葉の観光シーズンの本番です。

 

一日の間にも寒暖差が大きく、天気も変わりやすいので、

とくに旅行の方はお気をつけください。

 

 

かつらぎのお店にも、

どうぞお立ち寄りを、お待ちいたしております。

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 

 

 

 

「東福寺展」と「小村雪岱展」

  • 2023.11.21 Tuesday
  • 18:00

 

秋晴れに恵まれた休日には、

気になっていた場所に、

できるだけ足を運ぶようにしています。

 

こちらは、京都国立博物館。

「東福寺展」の前期は行きそびれ、

後期の日程も、あとわずかとなりました。

(12月3日まで)

 

 

 

最近の展覧会は、「撮影スポット」を設えていることが多いです。

防犯や混雑防止に、係員が監視の目を厳しく向けるなか、

みなさん順番に、静かにスマホを向けておられます。

 

 

 

紅葉の名所として名高い「東福寺」ですが、

かつての仏殿には、京都を代表する「巨大仏」の本尊があって、

これは明治14年(1881)の火災で失われたそうです。

 

南北朝期の巨大仏が、わりと最近まで残っていたことに驚き、

とても残念な思いがしました。

 

火災から救出された、このご本尊の「左手 (2メートル以上)」と、

光背に付けられていた「化仏」、台座の蓮弁の一部、

これらの前に立つと、その全体像のどれほどの大きさか、

想像だけでも圧倒されます。

 

 

 

展示は、ほんの一部、とわかる全体像・・・。

 

 

禅宗美術、文化財の数々、見どころ多い展覧会でしたが、

とくに、明兆の「五百羅漢図」を、わかりやすい解説とともに楽しく鑑賞しました。

 

 

「東福寺展」は、今年の3月から5月、

先に東京国立博物館で開催されていました。

 

宝物の数々が長旅を終え、東福寺さんにお帰りになって落ち着いたころにでも、

またお参りに行ってみたいと思います。

 

 

今年の紅葉は「赤くない」という話を耳にしました。

今は、銀杏の黄色が目に鮮やかです。

後半の紅葉は、さてどうでしょうか。

 

 

 

紅葉といえば、京都はこの時期、いつも以上に観光客で賑わっています。

訪れたい場所があって、

混雑覚悟で、清水寺方面に足を伸ばしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「清水三年坂美術館」。

こちらは、幕末・明治の七宝・金工・蒔絵・京薩摩を常設展示されています。

 

 

 

 

 

 

「小村雪岱展」、

小さな美術館で、静かに時間をかけて鑑賞させていただき、

帰りはすでに日が暮れておりました。

 

 

 

京都は、いよいよ、

紅葉の観光シーズンの本番です。

 

かつらぎのお店にも、

どうぞお立ち寄りを、お待ちいたしております。

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 

 

秋の特別公開へ(八坂神社〜建仁寺)

  • 2023.11.14 Tuesday
  • 16:30

 

長かった残暑の日々から、秋を飛び越えて、

 

もうまるで冬のような気候となりました。

 

旅行の方はもちろん土地の者も、体調を崩さぬよう、

 

とくに天気予報と服装には気を配らないといけません。

 

 

 

冷たい小雨の降る週末に、

 

京都古文化保存協会主催の「秋の特別公開」に行ってきました。

 

 

 

 

四条通の石段下から楼門を入ると、

 

いつもの風景ではありますが、屋台が所狭しと並んで賑わっています。

 

ここ数年の自由に飲食を楽しめなかった時代は、とっくにもう遠い夢の出来事のようです。

 

 

 

 

混雑の人波を抜けると、

 

目の前にすうっと神域がひらけて望めるのが、爽快です。

 

 

 

 

 

 

まずは本殿にお参りを。

 

2022年に国宝指定された本殿は、国内唯一の「祇園造」という複雑な構造の建築です。

 

 

本殿の裏側にまわり、

お目当ての「特別公開」の参加受付の列に並びました。

 

何が特別公開かと言いますと、

 

普段は非公開の国宝本殿の「後戸」と内々陣背後の外陣、

 

神仏分離前、感神院と呼ばれた時代の大扁額や、十一面観音、

 

それに、円山応挙の『番鶏図』の衝立も拝見しました…!

 

また「常盤殿」では、

 

江戸期に奉納された豪華な「冠」や「履き物」などの御神宝の数々、

 

代々の徳川将軍の御朱印状も初めて展示されました。

 

 

 

 

今回は公開期間がとても短かったので、

 

またいつか、ゆっくり拝見できる機会があるかもしれません。

 

 

八坂神社の特別公開の余韻を胸に、少し歩いて「建仁寺」を訪れました。

 

紅葉している木々が雨に濡れて、しっとり美しかったです。

 

 

 

建仁寺さんは、だいぶ以前から復元プロジェクトに力を注いでおられました。

 

所蔵の俵屋宗達の「風神雷神図屏風」は国宝ですが、いち早く高精細の複製画が作られ、

 

建物の中の海北友松の襖絵も、すべてが高精細の複製です。

 

(私にはきっと、原画と見分けはつきません…)

 

そのため、寺内の中も外も、全てが写真撮影OKです。

 

ただし混雑回避のため、動画撮影と記念撮影は禁止、とされていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建仁寺 法堂の天井画は、

 

 2002年、建仁寺創建800年を記念して奉納された、小泉淳作画伯の「双龍図」です。

 

息を呑むような荘厳な空間です。

 

(来年は、辰年だということを、思い出しました。)

 

 

 

 

 

建仁寺といえば、お茶ですが、

 

栄西禅師の「茶碑」にも、桜の紅葉が散りかかっておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

建仁寺の広い寺域を散策し、

 

最後は禅居庵(摩利支天)にお参りするのを、個人的に定番コースとしています。

 

 

 

摩利支天のお使いのイノシシは、

 

足腰の健康にご利益があると信仰されています。

 

 

 

 

 

 

11月18日〜19日を中心に、関西圏の文化施設が幅広く公開となります。

 

入場無料のところもあるので、あまり馴染みのないところを、

この機会にのぞいてみたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 

西本願寺の「埋め木」

  • 2023.09.29 Friday
  • 21:00

 

9月末となり、真夏の酷暑は過ぎたはずですが、

まだまだ暑い秋晴れのもと、

久しぶりに西本願寺の界隈を歩きました。

 

こちらは龍谷大学 大宮キャンパス。

貴重な明治建築が、現役の校舎として使用されています。

明治12年(1879)竣工の、その当時のままの姿で、

本館、正門、旧守衛所など6ヶ所が

国の重要文化財に指定されています。

 

 

本館と正門

 

校舎は時々、ドラマや映画の撮影にも使われています。

有名なところでは、NHKの

「いだてん」、「坂の上の雲」などの舞台となりました。

 

 

校舎の間を抜けると、西本願寺の築地塀と、

国宝「唐門」が見えてきます。

 

 

伏見城から移築されたと伝わる、桃山時代の豪華な建築です。

2021年9月に、約3年半の修復を終えて、いっそう輝きを増しました。

 

 

 

 

 

堀川通から、西本願寺「御影堂門」です。

江戸時代の「目隠し塀」があります。

 

 

 

 

 

「逆さ銀杏」「水吹き銀杏」とも呼ばれる、天然記念物の「大銀杏」。

まだ青々としていますが、これが秋深まると黄金色に色付き、それはそれは見事です。

 

 

 

大駐車場の方から、団体参拝の人々が到着したようです。

ほかにも、修学旅行生の姿も多数。

地元のお散歩の通り抜けの方もちらほら。

 

 

今日は、「阿弥陀堂」にお参りさせてもらいました。

 こちらは靴脱ぎのところの柱にある「瓢箪」の形の「埋め木」です。

 

 

「埋め木」は、主に木材の床の修理跡ですが、

大工さんの遊び心で様々な型に残されています。

これを、足元に探しながら歩くのが楽しみのひとつです。

 

 

 

 左上は、茄子かも?

 

 

ハート!

 

 

富士山!

 

 

廊下は、心地よい風が吹き抜けていきます。

 

 

 

 

 瓢箪と、巻貝?

 

 

 また、ひょうたん

 

 

扇?

 

 

宝袋?

 

 

水瓶(美しい・・・)

 

団体参拝の方々は、割烹着を身につけ、

お掃除のご奉仕かもしれません。

丁寧に靴を揃えて置かれています。

 

 


いよいよ、10月です。

この数年の、疫病や災害を経験した私たちの目に、

今年の京都の紅葉は、どんなふうに映るのでしょう。


みなさま、夏の疲れにお気をつけてお過ごしください。


  

 

 

 

 

 

 

西本願寺 公式ホームページ

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 


秋季展「博物館さがの人形の家」

  • 2023.09.14 Thursday
  • 20:00

 

嵐山の奥まったところ、嵯峨鳥居本にある、

「博物館 さがの人形の家」に行きました。

 

 

昭和63年(1988)に開館した、日本唯一の「古人形」専門の登録博物館です。

 

収蔵品点数は20万点以上、

とくに「土人形」が中心ですが、からくり人形やミニチュア人形、全国の郷土人形を収蔵し、

その内の約4000点ほどを、春と秋の企画展示で見せてもらえます。


 

今回は、12月10日まで「秋季展」が 開催中です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全国の郷土人形が展示される中で、

やはり京都由来のものに目も心も惹かれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嵯峨硯」

嵯峨の硯(すずり)というのを、初めて実物を拝見しました。

 

愛宕山で産出した清滝石を使って、絵の具で着色した、

現存品がとても少ないものだそうです。

その昔、愛宕神社の参詣のお土産として作られていたそうです。

 

 

精巧なミニチュアの数々も、見飽きることがありません・・・!

 

 

 

 

 

 

江戸初期からのコレクションと研究、

その膨大な質量を目の当たりにして、

長年の管理のご苦労もしのばれる、とても貴重な施設です。

 

 

 

 

ちょうど手が空いておられた職員のかたが、

貴重な「からくり」の説明と実演をしてくださいました。

 

 

 

「水からくり」

ガラス容器を逆さにすると、サイフィンの原理で、

圧がかかって噴水が出ます。

 

 

 

「水銀からくり」

中の水銀の重さと動きにより、人形が宙返りしながら階段を降りました。

 

 

 

「台付からくり」

台の中のハンドルを回すと、人形が動き、

鶏は、コケコッコーと鳴きました・・・!

 

 

 

 

 

 

平成23年には、3,845点が『京都の郷土人形コレクション』として

国登録有形民俗文化財に指定されたそうです。

 

 

 

 

 

 

お茶室のある庭園を歩いて見学もできます。

 


 

 

 

 

「博物館さがの人形の家」 職員のかたに、
からくりの「お茶運び人形」の実演をしていただいた動画です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りは、JR嵯峨嵐山駅への途中、

嵯峨清涼寺に立ち寄りました。

 

このあと紅葉が色付いてきたら、

この辺りも歩く人が増えることでしょう。


 

 

 

 

 

 

 

・2023年9月9日〜12月10日まで秋季展 開催中

(全館撮影自由)

 

【 博物館さがの人形の家 】ホームページ

http://sagano.or.jp/information/

 

 

 

 

 

 

 


 

 

    

━◆◆◆━━━━━━━━━━━━

 

【 京都 趣味の和雑貨 かつらぎ 】

 

http://kyo-katsuragi.com/

 

━━━━━━━━━━━━◆◆◆━

 

 

(毎日)営業時間 10:00 〜 20:00

・休業日の予定はございません。


    年中無休(元旦のみ休業)

所在地:〒604-8032 京都府 京都市中京区河原町通六角下ル山崎町241

TEL  075-221-2015 / FAX  075-252-4858

 

 

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

total access

ブログパーツUL5

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM